日本刀・歴史

【日本刀】『再刃』を分かりやすく解説します!!

こんにちは、遊羽です。みなさん、『再刃』(さいは、さいば)ってご存知ですか? 日本は古来より木造家屋でしたので、火災となれば刀が熱に晒されてしまうことも多々ありました。そんな焼けた刀を甦らせる技法、それが『再刃』です。分かりやすく解説しますね!

燃えた刀はどうなるの?

火災などで焼身(やけみ)になったものは刃文(刀身の模様)がなくなったり黒く変色してしまうことが多いそうです 。程度が軽いと、研ぐだけでほぼ元通りになりますが、酷いものだと溶解してしまうこともあり、そうなると打ち直しが必要です。しかし変色したり刃文が消えたものは再刃によって元の状態に近づけます!

再刃とは

簡単にいうと『しっかり研いでもう一度『焼き入れ』を行うこと』です。『焼き入れ』は日本刀の製造工程の1つで『打った刀に土を乗せ全体を熱し、水につけて急速冷却する行為』です。このときに刃文が入り、日本刀の特徴である『反り』も生まれます。ちなみに土を乗せるのはそれによって刃文が生まれるからです(『土置き』といいます)




再刃した刀は

刀が鉄の輝きを取り戻し、刃文が生まれ、素人目には普通の刀剣と変わらない状態になります。ただ100%元通りにはなりません。まず、元々の刃文は完全復元できません。新しく土置きした刃文になります。次に刀身の厚みが減ることもあるそうです。他には茎(なかご)にぶつぶつが残っていたり、水影(刀身と茎の境に出る影、跡)が生まれることも多いです。また刀身の輝きが以前より落ちる、刀の強度が落ちるともいわれますが、一般人には判らないレベルまで復元できるそうです




再刃した巫剣・焼けた刀剣

焼けてしまった刀の中から巫剣のモデルになったものを一覧にしました。年代順に並べます!

不動行光

1582年、本能寺の変にて焼身になりました(諸説ありますが)現存していますが再刃された時期は不明です

獅子貞宗

1615年、大阪夏の陣にて大阪城の焼失に巻き込まれます。その数か月後、徳川家康がお抱えの刀匠であった 越前康継(えちぜんやすつぐ)に再刃を依頼しました。現在は個人蔵です

【天華百剣】駆けゆくスピードスター、獅子貞宗を語る!!(刀剣の歴史・依頼・特殊行動など) 『天華百剣-斬-』で活躍中の獅子貞宗(ししさだむね)について書きました。彼女は”しっしー”の愛称で親しまれる痴女ノリのいい元気っ娘です...

一期一振

大阪夏の陣にて被災。獅子貞宗と同時期に康継にて再刃されます

【天華百剣】一期一振と、いざ咲き誇らん!!(刀剣の歴史・依頼・巫剣紹介) 一期一振(いちごひとふり)について書きました。一期は腕っぷしの強さではなく、女の子らしい華やかさが魅力という可憐な巫剣です!! ...

鯰尾藤四郎

大阪夏の陣にて焼身になりました。一期一振、獅子貞宗と同じく康継にて再刃されます。鯰尾藤四郎はこのとき焼けたせいで公式設定でも火が苦手です(;^_^A 現在はほりぬき正宗などと同様に徳川美術館に所蔵されています

骨喰藤四郎

1615年の大阪城の焼失に巻き込まれます……が奇跡的に無傷で大坂城の堀から発見されます! しかしその後、1657年明暦の大火(めいれきのたいか)にて 焼刃となり、3代目越前康継により再刃されます。現在は京都の豊国神社の所蔵です

陸奥守吉行

1913年、釧路にて被災。坂本龍馬の愛刀でしたが、彼が逝去された後は坂本家が所有していました。坂本家は北海道へ移り住みますが、大正時代に釧路市で起きた大規模火災に巻き込まれます。その後北海道の刀匠が再刃し、現在は京都国立博物館に所蔵されています

燭台切光忠

1923年、関東大震災の際に東京の徳川邸にあったため被災し、以後「焼失した」といわれてきました。しかし2015年1月に『刀剣乱舞-ONLINE-』 がスタートすると燭台切に関する問い合わせが殺到現存していることが公に広まりました(*’▽’)/ 現在は茨城県水戸市の徳川ミュージアムに焼身のまま所蔵されています!!

児手柏包永

関東大震災のときに、都内の徳川邸にあったため被災。燭台切同様「現存しない名刀」といわれてきましたが、焼身の状態で保管されていることが判明します。現在は徳川ミュージアムに焼身のまま所蔵されています

今のところこの8振りかと思います。他にもありましたら教えてください(^^)/




ABOUT ME
遊羽
天華百剣が大好きでブログを書き始めました!!